【PJCS2024 予選 第1回 11位】晴れカミエンテイ

 

はじめに

今回はPJCS2024 予選 第1回にて、本戦への出場権を獲得した構築の紹介になります。本構築は所謂”初見○し”の要素を含んでいますが、情報公開後もある程度やれる構築だと思うので、是非ご覧ください。構築以外の部分でも得るものがあれば幸いです。

 

 

構築概要

レンタルID:KCK7RW

 

 

戦績

〈PJCS2024 予選 第1回〉 11位 レート1788.999 (25-4)

1日目-

2日目○×○○×○○○○○○○○○○○

3日目○×○×○○○○○○○○○(終了12:16)

 

 

環境考察

予選前環境考察メモ - こもりんの子守唄

こちらの記事より対策すべき構築は以下だと考えました。

1⃣スタン

+(or)+水草

+水草

 

2⃣ガチグマ+リキキリン

+(or

 

3⃣おいかぜ

+

 

4⃣シャリタツ+ヘイラッシャ

 

5⃣イエッサン+テツノカシラ

+4

 

6⃣雨

+1

 

7⃣トリックルーム

+2

+4

 

構築経緯

軸の決定まで

最初に使用していたのは、レギュレーションEでも愛用していたハバタクカミ炎オーガポン+ガチグマリキキリン。使い続けるうちに以下のことを感じました。

 

①対悪ウーラオスにて、リキキリンにテラスタルを残す(切る)立ち回りが弱い

 

②不意のちょうはつで簡単に負けてしまう

 

③強力な特殊打点を持ったポケモンが鋼や岩テラスタルをしてくるとガチグマが十分に仕事をできずに負けてしまう

 

④Sブーストハバタクカミによるこごえるかぜ展開が強い

 

①②③よりガチグマリキキリンのトリックルーム展開は環境に向かい風であるので、予選で使用するには相応しくないと感じました。

 

一方、④のハバタクカミのこごえるかぜ展開は、どのような構築に対しても安定して役割を遂行できるので、ハバタクカミ+アタッカーの並びを軸として考察することに決定しました。

 

ガチグマリキキリンが抜けた初期段階 

 

構築の完成まで

ここから1⃣~7⃣の構築に勝てるように考察を進めていくわけですが、構築5⃣~7⃣をすべて簡単に解決するポケモンがいました。

 

そう、ふんかエンテイです。

 

5⃣イエッサン+テツノカシラ

多くの場合、テラスタルを切らずに、このゆびとまれ+攻撃技を選択される(当社調べ)ので、こごえるかぜ+ふんかが通る。

 

6⃣雨

後ほど採用するタケルライコが先発ウーラオスを牽制しているので、初手のペリッパー+ブリジュラスに対して、にほんばれ+ふんかが通る。

 

7⃣トリックルーム

リキキリンやブリムオンのような耐久が高くないトリックルーム要員+このゆびとまれねこだまし)に対して、にほんばれ+ふんかが通る。

 

いずれに対しても、1ターンでゲームを決定付けられるパワーがあり、相手が想定しない形でゲームを終了させられることから、クローズド形式の予選を勝ち抜くのにこれ以上ないくらい強い要素だと判断しました。

 

エンテイの採用に伴い、炎タイプが2匹も必要ないことから、炎オーガポンを水オーガポンへ変更しました。ふんかが通らない水炎への打点として強く、ランドロスを上から叩けるのが大きな採用理由です。

 

残りの構築1⃣~4⃣に対して考えていきます。

 

1⃣スタン

・基本的にサイクル構築に対してはキラフロルが強い

・タケルライコのテラスタルを誘えばこちらの攻撃が一貫しやすい

・採用するポケモンより事前の立ち回りの考察が重要そう

 

2⃣ガチグマ+リキキリン

・リキキリンにテラスタルを温存された場合、トリックルーム展開を許してしまう

 

3⃣おいかぜ

こごえるかぜとふいうちがあるとはいえもう少し対応できる要素が欲しい

 

4⃣シャリタツ+ヘイラッシャ

・基本悪ウーラオスで見れる

・フェアリーテラスでもその他の攻撃が通るため問題なさそう

 

以上より、1⃣4⃣は問題ないとして、2⃣3⃣への解答にくろいてっきゅうを持ったタケルライコを採用しました。副産物として、クレセリア採用型のトリックルーム構築に対してもかなり強くなりました。

 

完成形 

 

 

個別解説

画像は「SVバトルメモリーズ」を用いて作成。

ハバタクカミ

調整意図

S:予選前に公開されているすべての記事のハバタクカミより速く

B:A200ウーラオスのあんこくきょうだ耐え

   A189パオジアンのいのちのたまふいうちを大体耐える

 

解説

本構築の軸。ハバタクカミ+ウーラオスエンテイ・キラフロルによる上からの高火力の押しつけは、分かりやすく強力で予選向けの戦術だったと思います。

 

調整は、こごえるかぜを打った分だけ有利になると考えていたので火力には割かず耐久とSラインを上げることにしました。

 

技構成について、Sブーストハバタクカミの基本構成は、まもる・こごえるかぜ・フェアリー技・自由枠だと考えます。フェアリー技の選択は、マジカルシャインムーンフォースどちらにも利点があるので個人の好みだと思いますが、今回は悪ウーラオスに大ダメージを与えながら隣への足りないダメージを補えるマジカルシャインとしました。また自由枠には今回の構築の要であるにほんばれを採用しています。ふんかの火力増強だけでなく、水オーガポンや水ウーラオスの攻撃を半減するための手段として使うことも多かったです。

 

ラスタルは、耐久テラスタルを使って強い場面が思い浮かばなかったので、火力増強のためのフェアリーとしています。

 

ウーラオス(いちげきのかた)

調整意図

S:こごえるかぜが入った最速パオジアン抜き

D:C191ブーストテツノカシラのタキオンカッター耐え

 

解説

現環境で最強の一角。初手の荒らしでも詰めでも大活躍してくれる達人です。このポケモンが行動すればするだけ勝利に近づきます。

 

なるべくこのポケモンの行動回数を増やしたいので、行動保障のきあいのタスキ、相手を倒すことで行動回数を増やす悪テラスタル、テンプレートであるものの1番パワーの高い技構成で完結しました。

 

努力値は、行動保障を潰してくるテツノカシラに対して強気に動けるよう少し特防に回しています。

 

※レンタルのウーラオス努力値ミスしていますが、ほぼ変わらないのでそのままにします。

 

エンテイ

調整意図

特になし。破壊力を高めるためにCS極振り。

 

解説

今回の地雷枠であり、最強の破壊神です。ドラゴンタイプの増えている現環境では向かい風かもしれませんが、今回の予選では大活躍してくれました。初手で先発2体を持っていったり、裏から出して全抜きの状況を作ったりと、相手の想定しない形でゲームを進めることができた点が非常に強力でした。

 

火力が足りているとは言いづらいので、C特化、炎テラスタル、火力増強アイテムのもくたんを選択しました。

 

技構成は炎技以外に打って強い技がなかったので、炎技2枠の他は、きあいのタスキ持ちに刺さるしんそくと、お膳立てをしてもらう際に使用するまもるとしました。試していませんが、ねっぷうやかえんほうしゃも候補になるかもしれません。

 

オーガポン(いどのかめん)

調整意図

S:最速化身ランドロス+2

B:A204カイリューのわざわいのつるぎ+ノーマルテラスタル+こだわりハチマキしんそく耐え

 

解説

ふんかの刺さらない炎水への打点として採用しました。このゆびとまれで安全にエンテイを動かせるのも嬉しい要素です。

 

攻撃技は攻める構築なので火力が高い2つとしました。

 

調整について、ランドロスの上から動きたいこと、構築が先制技に強くないことからこのような配分になりました。

 

キラフロル

調整意図

S:こごえるかぜが入った最速オーガポン抜き

BD:C187ハバタクカミのこごえるかぜ+A200悪ウーラオスの悪テラスタルあんこくきょうだ耐え

 

解説

ハバタクカミの横に置くアタッカー3枠目。メテオビーム習得による火力の高さは凄まじいものでした。悪ウーラオスをみて切ってくるフェアリーテラスタルに合わせるほか、ねこだましやとんぼがえりに後出しする立ち回りが非常に強力です。

 

火力は十分足りていると感じたので、努力値は耐久と素早さに振り、耐久変化のドラゴンテラスタルを選択しました。

 

技構成について、キラースピンも欲しい場面がありましたが、この4つが1番パワーが高い構成だと考えます。

 

タケルライコ

調整意図

S:最遅原種ガチグマ-1

C:209-97暁ガチグマをドラゴンテラスタルりゅうせいぐんで確定1発

 

解説

対S操作構築破壊兵器。トリックルーム構築のメインアタッカー2匹に対して圧倒的に強い性能をしています。コータスに対しては炎技を半減で受けて返しの特殊技で、ガチグマに対しては仕事をさせる前にドラゴンテラスタルりゅうせいぐんで役割遂行ができます。また、トルネロスにタイプで強い+じんらいという先制技があるおかげで、おいかぜ構築に対してもかなり有効なポケモンでした。

 

役割遂行のためにくろいてっきゅう、ドラゴンテラスタル、テンプレートな技構成の選択です。

 

調整については、C特化は確定として耐久方面の意図は忘れてしまいました。

 

 

その他

選出例

+2

+2

+2

+

基本的に、先発はハバタクカミ+ウーラオスエンテイ>キラフロルです。後発は残りのポケモンから刺さっている2体を選択します。水ウーラオスが出てきそうなときは、タケルライコか水オーガポンを選出していました。また、相手が先制技を軸とした構築の場合は、水オーガポンを先発にすることもあります。立ち回りについては、情報を公開した以上、通らない動きが多いため割愛します。ふんかがバレている前提の立ち回りを模索するのが良いと思います。

 

今後の環境予想

今の注目株はドラゴンタイプだと思います。第1回予選の影響でタケルライコが増加傾向であり、スケイルショットを覚えたカイリューも増えている印象を受けます。また、海外ではトドロクツキやウガツホムラが以前と比べ増加したと感じます。

 

上記への打点として、パオジアンか化身ランドロスを採用した構築は増えそうです。(化身ランドロスは既に使用率をかなり伸ばしている。)また、Sブーストハバタクカミへのメタも厚くなると考えます。具体的には、ミラーに強いでんじはを覚えたハバタクカミ、クリアチャームやおんみつマントを持ったポケモンなどでしょうか。

 

以上は個人の予想に過ぎないので参考程度でお願いします。また、環境については、こもりんさんが無料で記事を公開してくれているので、フォローするのがオススメです。

 

参考

予選前環境考察メモ - こもりんの子守唄

【ポケモンSV】PJCS構築メモ - こもりんの子守唄

【シリーズ8】全国大会予選前環境メモ - こもりんの子守唄

 

 

おわりに

第1回予選の環境にマッチした構築に仕上げることができたかなと思います。また、相手の上からフルパワーを叩きつける自分好みの構築に仕上がったのも満足しています。初心者の方でも使いやすいと思います。ふんかの爽快感は癖になるので是非使ってみてください。

 

ここまで目を通していただきありがとうございました!

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もし第2回の予選に向けて相談に乗ってほしいという方がいれば、構築のアドバイス程度であればできると思います。

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②具体的にどのポケモン(構築)に対して困っているか

③変更してもいい枠は何か

以上を伝えていただけたら、アイデアを出す形で協力できるので気軽にDMください。(数が多くて捌ききれなかったらすみません…)